不可避の苦難
[2018.06.18]
朝の大阪を襲った地震、被害にあわれた方のご冥福をお祈りします。
まだ強い余震も気を付けなければならないでしょうから、被害地域でない我々はとにかく二次災害が起こらないことを祈るばかりです。
避けられない不幸が起こったときに、その事実の原因を突き止めることも当然必要ですが、その不可避だった不幸を「どう受け止めてゆくのか」も重要で、何より周囲がサポートしてあげなければなりません。
これは災害や事故だけではなく、病気や先天性の異常など子供たちにかかわることも同じです。
変えようのない事実に、両親は心の整理もできず、ただただ戸惑うだけ。もちろん、その場で解決など絶対にできません。
そんなとき、そっとそばにいて、切ない気持ちを支えてあげる、そんな周囲のサポートで救われる心もあります。
一人で抱える必要はないよ、つらいときは泣けばいい。困ってるときは、困ってるって言葉に出せばいい。泣き言をいいたかったら、はきだしちゃえばいい。
聞いてあげるから。そしてきっといつか、悲しみを乗り越えて元気になれる日がくる。無理せず、一緒に乗り越えてゆこう。
事実を述べるだけが医療ではない。誰かが困っているときに、手を差し伸べられる医療人でありたいと思います。
苦難をいだきながら、立派に生きているご家族、本当に素敵だなと感じます。