乳児早期の発熱はよくない
子供はよく熱を出します。特に保育園に入りたての0歳から1歳児は、「保育園症候群」という言葉ができるほど、すべての流行ものをすべてもらって1か月に何度も熱を繰り返し出します。
以前にも書いたとおり、何度も熱を出すこと自体は悪い事ではなく、治らない熱が良くないです。
では誰でも熱を出してもかまわないのか?というと、生まれたてから生後4か月ごろまでの乳児早期の赤ちゃんが熱を出すことは、あまりいいことではありません。
昨今は生後2か月から予防接種を開始します。ワクチン接種日や翌日などは、副反応として発熱することもありますが、それは身体を冷やしながら様子をみても構いません。
兄弟や親から風邪をうつされるパターンもありますが、これもあんまり大きなトラブルにはなりません。
困るのは、周囲に発熱者がいない突発的な乳児早期の発熱で、何かが潜んでいる可能性が高いのです。
体力のあまりない赤ちゃんたちは、容易に単なる風邪も重症化してしまう場合があります。大事をとって治療しなければ取り返しのつかないことにもなりかねません。
哺乳力がちゃんとあり、機嫌も悪くないならば多少の猶予はありますが、やはり、早めの病院受診をお勧めします。
実は乳児早期の発熱は、入院などして精密検査をしても理由がわからないことが多々あります。基本は治療を優先してまず元気を出させてあげることが肝要です。
生後半年頃までは、解熱剤の使用も低体温などのトラブルを起こしかねないので、使用しない方が無難です。
とにかく、乳児早期の発熱があれば、速やかに医療機関受診していただくのがよいかと思います。