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夏風邪から胃腸炎に

[2018.08.06]

富山県感染症情報というHPから、現在世の中では何が流行しているかをチェックすることができます。しかし、住んでいる地区が違うと流行も若干違うなあと思っていました。

能町周辺では先週までは明らかに夏風邪(ヘルパンギーナ)が流行っていて、食欲不振から始まり発熱、ほぼ1,2日で解熱っていうパターンでした。

しかし先週末から急激に、「嘔吐・発熱」という主訴で来院される方が急増中。そう、世の中の情報と同じく感染性胃腸炎が流行ってきました。

こどもは日中に吐くより、夜になると吐き始めることが多く、大概夜間急患センターにお世話になるので、開業医としては、症状が落ち着いた翌日に診察することになりますので申し訳ないなあと思います。

今回の胃腸炎、検査ができないので何とも言えませんが、従来のノロやロタやアデノとは違い、夏バテからおなかの調子を崩したという感じにしか思えないお子さんが多いです。

 

一般的には、胃腸炎はまず吐き気・嘔吐が来ます。そのあとにゆっくりと発熱もしてきます。吐き気はだいたい半日も続かないので、急患センターなどで吐き気止めの座薬をもらうと

1回入れたらそのあとは吐かなくなります。効かない子は、おなかがぺちゃんこに凹んで、水分をとっても吐くようになると徐々に脱水になります。顔色も悪く元気がない。動かない。

そうなったら「点滴」の出番です。いずれにしろ、結局胃腸炎は1-2日で症状が落ち着いてしまいますので、その急性期をどうしのぐかが試されます。

本来ならば、胃腸炎のときは「水分メインで、おなかに優しい食べ物」とお話しします。要するに、おかゆとかよく煮たうどんなど消化しやすいもの、半消化体の食べ物を食べてもらい、

明らかに消化の悪い揚げ物や油ものなどは避けたほうがよいのです。しかし、食欲をそそられないご飯だけだと子供たちは余計に食欲不振になりますので、ある程度は本人が好むものを

出してあげたほうが良いと僕は考えています。たくさん食べなきゃいいわけで。

下痢している場合は、結構食事に気を付けたほうがよく、便と同じぐらいの柔らかさの食べ物をすすめます。水様便ならば水分のみ、泥状便ならばおかゆ程度、などなど。

まとまりのない話になりましたが、いち早くこの胃腸炎の流行がやむことを願っております。

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