従っておいた方がよいもの(超上勢理論)
もしかするとこの文章を読んで不快な気持ちになる方もおられるかもしれません。ご了承ください。今回はブログ初、僕らしい毒をはいてみます(笑)。
たまにですが、仕事をしていると「何で?」と感じることがあります。
日本でも、世界でも、社会のルールを作っているのは頭のいい人=偏差値が高い人だという事実があります。お金を儲けている人や、モテる人とは違います。いわゆる社会の法律や規則を作る人のことを言います。
頭のいい人というのは、そもそも子供のころから「テストで100点をとることができる。間違わないで満点をとることが当たり前」という認識を持って努力して人生を送ります。
正解することが常識となり、不正解することを嫌う。だから普段から復習・予習を当たり前にやる。試験範囲が発表されるとその範囲の教科書の内容をすべて覚えてから試験に臨む。
いちかばちか!とかヤマをはったり、範囲をやらないで試験を受けることをしない。もちろん、出された宿題は当然期日までにやって提出する。
そういう、「正解をすることができる」能力が高い人が、頭のいい人なんです。みなさんはどうでしょうか?同感できたらきっと頭のいい人です(笑)
ですから頭のいい人たちが作ったルールというのは、「従っておいた方がよいもの(今風でいうと、マスト)」という理論立てができます。何故ならば、「従わない=間違う」になってしまうからです。
これがルールですと聞いたときに、「え~?なんで?だってそうじゃないかもしれないし。いや違う方法もあるし、私はこう思う」などと感じるときがあるかもしれませんが、冷静に考えると「正解」が目の前に出されているにもかかわらず、それに従わないというのは明らかに「敢えて失敗しに行っている(自爆)」と同じなのです。
身近な医療のことで例えると、薬の拒否や、予防接種拒否や、同時接種拒否。「なんとなく恐い」とか「姑がやめとけというから」という理由で断る方。大変失礼ですが、姑さんとワクチン行政を担当している人とどちらが正解を出せるのでしょうか?と問いただしたいときもあります。また、話のレベルは低くはなりますが。僕ら医者から「このお薬を続けてくださいね」と投薬されていながらも、自己中断でやめてしまい喘息発作を起こしてしまうお子さん。ステロイドを塗るのを拒否されて湿疹がひどくなっている赤ちゃんをみると、何となく悲しい気持ちになります。まあ、不調時だけでも我々を頼って受診してもらえるだけでもありがたい事だと感謝していますが。
自己判断(自分なりの判断)のなかに占める根本欲求は「幸せ」であること。対こどもならば「子供が健康でいてくれること。病気にならないこと」。その願いは、ご家族も僕たち医療従事者も同じ目標なのです。
ただどうしてもそこに、全く違うベクトルを感じることがしばしばあります。正解がそこにあり、それを説明してもわかっていただけないこともあります。はがゆい気持ちになります。
いつも、「何で?」と感じずに、ご家族と同じベクトルで、同じ目標に向かって、寄り添ってゆければいいなあと願います。
周囲とは同じことができない自分流って、ちっぽけなプライドだったりしませんか? 他人から指摘された自分と違う意見を、素直に聞いて理解して実行できる人間が、やはり成功への一歩だと思います。あえて失敗する必要などないのですから。