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これから注意すべき感染症(RSウイルス)

[2018.08.26]

まだまだ夏!って感じですが、24時間テレビも終わって夏休みも終わりになるので、少し季節の変わり目になってきます。

つい最近までは小児の感染症としては、①胃腸炎 ②ヘルパンギーナ(夏かぜ)が多かったですが、先週ぐらいからは普通に咳・鼻水を主訴に受診される方が目立ちます。

普通に「風邪」であることが多くそれほど大流行という感じではないので、特に神経質になる必要はないです。

しかし、今年はヤツが例年以上に早く姿を現しております。何回もブログでも書きました。

RSウイルス」。ほぼワクチンで防げるようになった小児の感染症で、ワクチンもなく治療法もなく、全く打つ手がないとっても嫌な感染症です。

通常は冬場、11月から12月にピークになりますが、今年はもう感染の兆しがみえております。

何しろ最初は普通の風邪(上気道炎)ですが、2.3日たつとゼーゼーしてきて呼吸困難になるのが厄介。入院を余儀なくされる場合もあります。

しかも感染力が非常に強くて、兄弟にも数日以内にすぐうつる。そして、2歳以下の乳児が重症化しやすい。生まれたばかりの新生児にも感染することがあり非常に危険です。

保育園でも一人感染者がでると、あっという間に周囲に拡がります。周囲の流行状況にはご注意ください。

インフルエンザと同じで、鼻から綿棒を入れて迅速検査できる感染症として、「RSウイルス感染」のほかに「ヒトメタニューモウイルス」というものもあります。

やはり乳幼児が呼吸困難になるウイルスです。いずれも、①熱が長引く、②どんどん咳がひどくなりゼーゼーしてくる などの特徴があります。

しかも、毎年毎年ウイルスの種類が変わりますので、去年かかったからというのは通用しません。

臨床症状から我々も検査必要かを判断しますが、特効薬はないので、ひたすら「時間がたつ」のが一番のお薬(時薬)になります。

とくに小さいお子さんがいるご家族には、こういうウイルスがいることを周知いただけたら幸いです。

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