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RSウイルス感染第2波

[2021.05.17]

GW明けから保育園が再開され、そこで子供たちがまた交わったせいで、現在高岡市内の各保育園でRSウイルス感染第二波がやってきています。ウイルスの潜伏期は約1週間前後、ちょうど連休明けから計算通り、先週末から明確にRSになって受診するお子さんが増えました。

RSは日齢0の赤ちゃんでもかかります。母胎からの移行抗体をもたない特殊な感染免疫であり、無防備な0歳児・1歳児が重症化(呼吸困難)するため、小児の中では最強・最悪の感染症です。ワクチンもなく、治療薬もない感染症で、しかも子供が重症化するため、コロナより悪いのです。基礎疾患がある子には命の危険性すらあります。

運悪くうつされて罹られたお子さんには、とにかく最低1週間の登園見合わせをお願いしております。治療中に、自分の子供はもう大きいから大丈夫、かかったけれど熱もすぐ下がったし悪化しなかったから良かった、そういう気持ちを持つのもわかります。しかし一方で、前回もブログに書いた通り「ほかの子に感染させる危険性」という側面をもっともっと強く意識して欲しい。どのような状況においても意識して欲しいモラルは、「いつから登園できますか?」と問うのではなく、「どうなったらほかの子に感染させなくなりますか?」です。他人に迷惑をかけないモラルをすべての人が持てば、感染症は制御できます。コロナもRSVも目に見える敵ではありません。真正面から戦うことが非常に難しい。ならば、「他人に迷惑をかけないモラル」こそが唯一の盾になることを、未曾有のコロナ禍という時代に「常識」となることを願います。

ちなみに、RSVはシーズン中に流行るのは1タイプのみであることが多いため、1回罹ったあとは次の新しい流行まではかかりません。4月にかかって、また5月に、ってことはほぼないのでご安心ください。

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