メニュー

厄介な咳風邪の流行について

[2024.06.06]

どこの保育園・幼稚園も最近はみんなハナタレさんが多い。全く風邪をひいていない子の方が珍しいと思います。0歳児・1歳児などは典型的な「保育園の洗礼」を浴びて、ずっと鼻水・咳が良くならない子が多いです。

今は、とにかく咳風邪が多いです。以前はRSウイルスや、ごく稀にマイコプラズマだったりしましたが、今はコロナ・インフルエンザ・RS・マイコプラズマ・アデノ、何を調べても陽性になりません。古典的な咳風邪が流行っています。今時の子は、注射よりも鼻グリグリの方が恐怖心です。今の風邪の厄介な点は、①咳がひどい=夜中に咳き込む、咳き込んで吐く、寝られない ②熱が3−4日ほど続いてしまう=日中熱が下がっていても夜に熱が出て、治ったかどうかわからない ③飲み薬・貼付剤の効きが悪い。要するに「経過が長く、咳鼻症状がひどいカゼ」が多いです。何回受診しても、お薬を手を変え品を変えても、結局は「待つ」しか方法がありません。

 診察していて思うのは、熱があれど咳が出れど、子供達は元気があります。なので保育園側の「検査してきてください」という圧にも困ります。診断にこだわる必要はありません。カゼならば、熱が下がって丸24時間熱がないことを確認できたら登園してくださいと皆さんにお願いしております。もちろん鼻水・咳がある程度落ち着いている状況で。今のカゼは、一旦熱が出たら少なくとも2、3日で治る感じではなく、1週間ほどかかると思っています。なので必ずほぼ1週間分の投薬を行なっております。風邪をひいた皆さん、風邪薬がなくても大丈夫な状態になるまではお休みしてください。繰り返しお願いしますが、自宅でできる感染対策の要は「適切な休養」です。どんなお薬よりも「休養」が一番の回復の早道ですよ。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME