予防接種後の注意点
当院では、ワクチン別に初回に注意点をパンフレットで配っておりますが、読むのも大変なので一般論としての注意点を書かせていただきます。
①1歳未満は足(大腿外側)に接種します(手だと同時接種する距離を保ちにくいのと、皮下組織が薄い可能性があるので)
②接種後の急変に注意するため、接種後はしばらくはクリニック待合室でお子さんの様子をみてもらい、特に変わりがなければ帰宅していただきます。
③接種後1時間経過すれば、カットバンをはがして、入浴していただいて構いません。接種部位はあまり強くこすらないようにお願いします。
④接種当日は激しい運動は避けましょう
⑤接種した部分が腫れることがしばしばあります。熱さまシートなどで冷やしてください。2-3日経っても腫れが良くならない場合は一度診察に受診してください
⑥接種した部位にコリコリとした「しこり」ができることがあります。2-3か月で自然に小さく消失しますので、あまり気にしないでください。
⑦すべてのワクチンには、「発熱」の副反応があります。特に小さい子が同時接種をした場合には当然発熱が起こりやすくなります。接種当日夜や翌日に熱が出た場合はかなりの確率でワクチンによるもの
アイスノンなどで体を冷やしてみてください。もし手持ちに解熱剤があればそれを1度使用するのも可です。だいたい1日で熱はさがります。熱が続く場合には受診してください。
⑧生ワクチン(特に麻疹・風疹ワクチン)は、接種直後ではなく、接種後10-4日目ごろに発熱することがあります(軽い麻疹・風疹症状として)
⑨ロタワクチン内服後、1週間は赤ちゃんの便中にロタウイルスが排泄される可能性があります。触っても感染する危険性はありませんが、念のため手洗いをしっかりしてください。
などなど、いろいろわからないこともあると思います。接種後にいつもと様子が違うなあとと感じたときは、一度ご連絡ください。
数が非常に多くなりましたが、これは日本だけではなく世界中で同じように乳幼児から大人にいたるまでワクチン接種をされています。
大切なワクチンばかりです。お子さんの身を感染症から守るためにも、「定期接種=受ける義務」と考えて、頑張りましょう!!