慣れましょう
クリニック開院前まで僕はフルマラソンに参加したりしてました(プチ自慢)。今は全く練習しなくなり、ちょっと歩くだけでも階段を登るだけでもハアハアと疲れます。老化も著しくですが、運動することに不慣れになった体を元に戻すのは大変です。でもまだ内心「走る」ことを諦めてはいません。
マスク生活3年を黙従していた皆さん。突然のマスクなしで呼吸することにいかに慣れていないか?、を子供達の発熱の多さから痛感します。パパ・ママも困り悩んでいるでしょう。我が子が何かおかしい?訳ではなく、ただ単に「マスクのない普通の生活」に慣れてないだけです。「普通に生活すると、ヒトは風邪をひく」。親子でもこども同士でも、防御が無ければ必ずヒトからヒトへとウイルスは感染します。マスクという防御がなくなった今、「風邪が流行る」のは当たり前のことが起こっているのです。でもひけばひくほど免疫の経験値は上がり、やがて大人のように風邪をほぼ引かなくなります。もうマスク生活に戻る必要はありません。「当然」に慣れるには、耐えて当然をやり続けるしかないのです。今はそんなフェーズです。
少し困っているのは、以前より軽微な症状でも「慌ててすぐに」受診されるケースが目立つ。鼻水や咳や熱があっても、元気で食欲もあって遊び回っているこどもを「一晩・一日様子を見る」ことになんら問題はありません。不安があればやむを得ませんが、病院受診は常にマストではありません。実際ほとんどのこどもの病気は勝手に治ります(笑)。コロナ禍の常識とは違い、子供達の本当の当たり前の世界に、少しでも早く慣れていってください。