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いい親になりたい(いつもの上勢論)

[2022.04.02]

いい親になりたい。子どもを授かった時から誰しもそう願うと思います。 一方、自分の両親は「いい親」だと思える大人って、どれぐらいいますか? きっと「認める部分もあるが、色々難あり」と子どもから評価されるのが一番多いと思います。所詮子どもからはそう思われるのが「親」というものです(笑)。だから、無理に完璧など追求する必要はない。子どもと接する時に、無理に自分らしさを曲げてまで「いい親」を演じる必要もないのです。自然体が一番です。

昔の僕らが子どもだった頃は、父親は仕事、母親は家事に追われ、家族が子ども中心の生活なんて意識は全くなかったと思います。「親はなくとも子は育つ」と言われていました。時代が変わり今の親御さん世代は、子どもに対して強い関心を示し、子ども中心の家庭づくりになっており立派だと感じます。子どもの行事のために貴重な仕事の休日を使い、日々では塾や習い事の送り迎えを親がする。卒業式も入学式も両親揃ってが「当たり前」。それができることはとても立派だと思いますが、「いい親」というより「やや過保護な親」に僕には見えます。

 親は、子どもたちにとって一番身近な大人像。大人とは何か?大人とはどうあるべきか?を子どもが知る最大の教科書が「親」です。親の常識が子どもの常識に連鎖する。世の中がどれだけ進歩して、コンピューターやロボットが子育てを担ってくれる時代になったとしても、親にしかできないことがあります。それは「子どもの心と真正面から向き合う」ことです。嬉しい時に一緒に喜び、悲しい時に一緒に悲しみ、ダメなことをした時には真剣に叱ってくれて、最後まで可能性を信じて背中を押してくれる。子どもの心の変化に見て見ぬふりをしない。それが親として唯一無二のやるべき仕事です。

 奇妙な体調不良を訴えたり、学校が嫌とか習い事が嫌と言ってみたり、朝起きれずに不登校になったり、ご飯が食べられなくなったり。そんな親がとっても困る状況で、子どもたちは求めているのは「病院に連れて行く」ではありません。親が自分とどう向き合ってくれるのか?それを試しているのです。話してくれない、相手してくれない、そう感じるかもしれませんが、子どもらは必ず親の反応をじっと見ています。そういう時に如何に自分に向き合ってくれるかどうかで、本物のいい親子関係ができます。いい親になれるのです。行事やイベントや旅行や勉強や遊び、それに付き合う時間ができなかったとしても、心と心を向き合わせること、お互いの感情をぶつけ合うことができれば、結果どうあろうと立派な親になります。簡単そうで非常に難しいのが「逃げない」ことです。逃げる大人は誰からも信頼されません。そんな意識を持って、皆さん子育てを頑張ってください!

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