季節の変わり目にとりとめのない話
前回注意報を出した「手足口病」ですが、クリニック周囲の保育園では一通りの流行は終わった感じです。ほとんどが1歳児・2歳児さんでした。本来夏場に流行るはずの手足口病、全国の報告を見ると今年の型も2019年に大流行した(コクサッキーA6型)というウイルスによる感染なので、2019年に1歳ぐらいだった子達はまだ抗体が残っていたため、2021年度版は大流行には至らなかった模様です。でも罹ったお子さんたちは、熱や口のなかの痛みで不機嫌だったり(食べるのが大変!)、発熱初期に熱性痙攣を起こしたりとバタバタされたと思います。ご苦労様です。
どんな病気も、初めてと2回目では全然受け止める保護者の精神状態が違います。やはり何もわからない初回は「怖さ」と「不安」の感情が先立つと思います。かかりつけ医である僕らは、どういう診断なのかをしっかり診察・検査するのは当然ですが、迷わず悩まず自宅で静養できるように「安心してもらう」のが存在意義だと思います。やはり困った時には経験者に相談するのが、一番早い解決のきっかけになりますから。
問題を解決する時には、①今どうすべきか と ②このあとどう気をつけるべきか の時間軸を分けて考えないと、話を聞いても混乱します。その点は頭の整理をしながら是非質問していただけたら幸いです。
インフルエンザの予防接種もそろそろ皆さん2回目までたどり着いたかと思います。冬も近い。季節の変わり目は何かと忙しくて難しい。夜寒いと子供は鼻詰まりや咳が出やすいので、寝るときは少し暖かいぐらいの温度設定(20℃を切らないように)で、鼻風邪が悪化しないように気をつけてくださいね。