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手足口病注意報

[2024.06.17]

まずは先々週・先週休診したことをお詫び申し上げます。身内に不幸があり、葬儀のため休まざるを得ませんでした。「上勢」という苗字は全国で10人いるかいないかで、父が亡くなったことで1人減りました。葬儀が一息ついたところで今度は自分が大腸憩室炎になり、また厚生連高岡病院にお世話になりました。おそらく僕より体の弱い小児科医はなかなかいないと思います。

 巷は咳風邪が現在進行形で流行中ですが、いよいよ夏の風物詩である「ヘルパンギーナ」「手足口病」が庄川を超えて高岡にも入ってきています。この二つの病気は、①発熱と咽頭のアフタだけなら「ヘルパンギーナ」と呼び、②発熱・咽頭のアフタ+手足やお尻(肛門周囲)などに発疹が出たら「手足口病」と呼ぶだけで、根本的には同じ病気です。急な高熱で、熱性けいれんも起こしやすいので、注意が必要です。そして今年の手足口病も発疹がひどいタイプのウイルスと言われており、手のひら・足のうらだけではなく、上腕・下脚にド派手に発疹が出ることがあります。熱はだいたい1−2日で下がります。発疹は軽ければ1週間ほどで自然消失します。急性期に重要なのは「いかに口やノドの痛みを和らげるか?」で、僕は1日3回朝・昼・夜とアセトアミノフェン(もしくはアンヒバ座薬)を使うと良いと説明しています。解熱剤は鎮痛剤にもなります。だいたい2日ほどでピークは終わるので、うまく使用することで機嫌も良くなり、痛みも落ちつくので食べたり飲んだりできるようになります。困ったらアセトアミノフェンを!と覚えておいてください。

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