生の声を
少し真面目な話とお願いがあります
小児医療は、通常診療と救急医療の二つに分かれます。通常診療では、日中は各地いろいろな開業医さんが開いていますし、総合病院でも一般診察を行っていますので選択肢がたくさんあります。十二分に足りているのが現状です。
一方、開業医も病院も診察終了した時間からは救急医療という部分になり、高岡医療圏は夜11時までは急患医療センターで対応し、それ以後は2次救急病院(高岡市民病院・済生会高岡病院・厚生連高岡病院)で対応という体制が整備されています。
基本的にはどの時間帯でも、どこかでは対応してくれる場所が高岡地区にはあるのですが、特に救急医療については時間外診療を担当する「医師」がいてこそ成り立っているわけで、いわゆる「夜勤」を担当する医師は一人きりでその夜を寝ないで頑張らなければなりません。こどもの場合には具合が悪くなると待ったなしで救急に受診されることが多いです。そこには「医療費の窓口負担なし」という側面からも小児ならではの状況もあります。
なんとなく当たり前のように存在するこの救急体制をやっとこさっとこ維持してきているわけですが、昨今の開業医の高齢化と病院勤務医の高齢化は深刻で、他の医療圏から救急のために小児科医を派遣してもらっているのが現状。
はたして今のままでよいのか?本当にやってゆけるのか?という漠然とした不安があります。
こどもの人数は確実に毎年減っています。対象人数は減っていますし、担当できる医師も確実に減っている。でも夜は必ずやってきますし、祝祭日も年末年始もお盆も必ずやってくる。救急はなくならない。
今までの高岡医療圏は十分に小児救急は頑張ってきた自負もありますし、理想的にはこの体制を維持したいのですが、このままではいつか破綻するのが目に見えています。
しかし、破綻させてはならないですし、やはり安心・安全に子育てできる医療環境を作ってゆくのは僕ら医師の使命でもあると思います。
そういう現状を踏まえても踏まえなくてもいいのですが、みなさんにとって今の救急医療をどう感じておられるのか?、どういう要望やクレームがあるのか?を僕ら自身わかっていません。
ご意見・ご感想(実際に救急に行かれた経験や、入院された時の感想)をお持ちの方がいらしたら、ぜひとも生の声を聞かせていただけないでしょうか? 忌憚のない意見を✉にてお待ちしております。
5年後、10年後を見据えてのこれからの小児医療のあるべき姿・システムを、今のうちから構築してゆくためにご協力をよろしくお願いいたします。