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試行錯誤(正解などない)

[2019.06.24]

先週土曜日ですが、子育て支援センターにて「こどもの病気と予防接種の大切さ」という内容でお話をさせていただきました。

貴重な機会を僕にくれたセンターの方々と、貴重な時間を割いて聞きに来ていただいた親御さん方に大変感謝申し上げます。

なかなかそういう機会ってないんですよ。普段の診療とは全く違って、我々小児科医からのメッセージを伝える場というものはすごく大切にしています。

お話しした内容を一言でまとめると、「小児科医は感染症のプロから、ワクチンのプロに変貌しつつある」です。

ワクチンの重要性や、ワクチン接種による感染症の制御など細かい内容も大切ですが、正直言ってワクチンの事を完全に親御さんに理解してもらおうとしても無理があります。

お子さんの健康を守るご家族の皆さんに、何かあったときの「診断・治療」とともに、何かが起こらないようにするための「予防」についても、頼るべき小児科医に安心して気軽に相談してほしいのです。

大切なこどもたちひとりひとりを育ててゆき、親御さんにも強くなってもらう上での「小児医療」は、やはり小児科専門医に任せてもらいたいというのが願い。

 もちろん利便性も大きな要素なので、ちょっとした風邪や予防接種などを「近くの内科・小児科で済ませる」のも理解はできます。

でもですね、見た目には同じように診察し、検査し、治療(投薬)をしているように見えても、やはり専門医である我々と内科・小児科とは根底が違うという自負があります。

いまだ、近医の内科・小児科で診てもらっているがよくならないのでと受診されるのを、少し残念に思っているのです。それはまだまだ小児科医が信頼されていないという面もあり、反省し努力しなければいけない。

そういう状況とはわかっていますが、わがままな意見ですが、すべての子供たちがまず小児科専門医に診察を受けるというのが僕の夢。そうならないかなあという願いを胸に、地道な広報活動や努力をしてゆこうと思っています。

もちろん、もちはもちやなので、専門的な治療が必要になれば、小児科医から、外科・整形外科・皮膚科・耳鼻科などに的確に橋渡しすることも当然やってゆきます。

「なにはともあれまず小児科医に」そんな常識をみなさんにもってもらえるように、いろいろな試行錯誤(正解はない)をこれからもしてゆこうと思っています。

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