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院長ブログ

溶連菌感染症(2019.02.21更新)

溶連菌(ようれんきん)は正式には溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌で、菌の特徴からA群やB群やG群などにわかれます。

妊婦さんはGBS(B群溶連菌)の膣内保菌が、生まれたばかりの赤ちゃんに重篤な感染症を起こすために妊婦健診の際に必ず検査されています。陽性だと赤ちゃんの安全のために出産直前に抗生剤の点滴を受けます。

それとは別に、一般的にはGAS(A群溶連菌)がのどへ感染して咽頭炎や扁桃炎を起こすことを、溶連菌感染症と呼びます。

こどもに多い病気ですが、赤ちゃんを含めて全年齢に感染します。親世代もうつります。溶連菌は年2回、冬と夏場に流行期がありますが、ほぼ一年を通して患者さんがおられます。

一度でも罹ったら大丈夫なわけではなく、多種多様な型があるため嫌というぐらいに反復感染を起こす子もいます。普段から扁桃腺が大きい子に反復がよく見られます。

 溶連菌かな?と疑う症状としては、①訴えられる年齢ならば、激しいのどの痛み ②鼻水・咳などの上気道炎症状に乏しい急な発熱 ③咽頭刺激による吐き気や嘔吐、食欲不振(胃腸炎とよく間違えられる) ④細かい発疹が手足やからだ、とくにパンツのゴム周囲のおなかにみられる。そんな普段の風邪とはちょっと違う場合に我々は溶連菌感染を疑い検査します。

非常にわかりやすいのどの赤み・扁桃腺の膿がある子もいれば、「兄弟がかかっている」と言われなければ検査しないぐらいに何も咽頭所見がない子もいて、我々を悩ませます。

 小児科医が溶連菌にこだわりるポイントがあり、適切な診断ができれば治療効果が高いこと、ごくごくまれな合併症としての「リウマチ熱」や「急性糸球体腎炎」の患者さんを過去に多く経験してきたことです。

合併症はなぜか5-8歳(小学校1年生±2年間)ぐらいの子がほとんどで、あまり小さい子(とくに0歳1歳など)には経験しません。大人は皆無です。

要するに溶連菌に罹って気を付けたほうがいい年齢と、あまり気にならない年齢があると感じています。

 治療のガイドラインは、ペニシリン系抗生物質10日間投与が第一選択で、セフェム系抗生物質5日間投与が第二選択ですが、ここもこだわりで5日間だと完全な除菌ができなかった経験から、クリニックでは7日間投薬をお勧めしています。

 適正な抗生剤治療開始後24時間経過していれば他への感染力はなくなるため、診断当日と翌日は休んでいただき、3日目からは登園・登校許可書は不要で行っても大丈夫です。

 僕もいまだに年に何回か発症します。自分の母子手帳にはなんと「リウマチ熱になった」と記載があります(笑)。心臓合併症がなくてよかったです。

じわじわ流行る溶連菌ですので、朝ご飯をあまり食べたがらなかったなど、なんとなく怪しい?と思われる症状があれば、のどをグリグリする検査を受けに来てください。

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