メニュー

院長ブログ

急に吐いたときには(2019.03.20更新)

一般的に感染性胃腸炎の原因ウイルスは圧倒的にノロウイルスが多く、残りはたまにアデノウイルスやロタウイルスだったりします。ワクチン導入以来本当にロタは減りました。

そして、やはり食材の衛生環境が良くなったおかげで、細菌性腸炎(いわゆる食中毒菌:病原性大腸菌・キャンピロバクター・サルモネラ)は昨今ほとんど診なくなりました。

感染性胃腸炎に感染した場合には、不思議なことに必ずといっていいほど夜から嘔吐が始まります。1回だけではなく、立て続けに嘔吐するのが特徴です。

鼻水・咳・熱などとは違い、患者さん側としては「嘔吐」は待ったなしなので、夜の救急外来がにぎわいます。顔色も悪くなりぐったりするので、それは仕方のないことだと感じています。

ではどのように対処するのが望ましいか?といいますと、何はともあれ「吐き気」を止めることが優先です。

以前にブログに書きましたが、吐き気止めの座薬を処方してもらい、入れると1時間ぐらいで吐き気が落ち着いてくることが多いです。

通例、吐き気は12時間ほどで自然軽快します。翌朝になっても吐きっぱなしというケースは少ないので、半日をどうしのぐか?が初期対応です。

吐いた後に、ぐっすり寝入るとそのあとはかなくなることも多いので、とにかく寝てくれーと願いましょう。救急に受診する前に眠ってしまった場合は、一晩そのまま様子をみてもよいと思います。

翌日、まだ吐き気がある、ぐったりしていて起きようとしない、ほぼ水分すら摂れない、そういう状況ならば早めに受診を。

そうでなければ、最終的には胃腸炎治療は「食餌療法」となるため、こまめな水分補給、水分をとっても吐かなくなれば、消化のよい食事から再開しましょう。

よく、「何を食べたらよいでしょうか?」と聞かれますが、最初はお澄まし、お粥、よく煮たうどんなどから開始しましょう。でもものすごい食欲がある場合は、意外といつもと変わらない食事でも大丈夫だったりします。

下痢がひどい場合には厳重な食事制限が必要で、やはりいつもお話ししている通りに、便と同じゆるさの食事にしておきましょう。水様下痢ならば水分のみでしばらく我慢しましょう。

だいたいは2日ぐらいで胃腸炎は治ってしまいますから、時の過ぎるのを待ちましょう。入浴は熱がないこと、体力的に多少回復していることを確認してから、さっと入れる程度で済ませましょう。

特にノロは、人から人へと感染はしますが、発端は海産物から人体に入ることが多いです。この時期、牡蠣やムール貝などの2枚貝はしっかりしっかり火を通すこと、もうじきシーズンになるホタルイカも、決して生では食べないでくださいね。美味しいものでも、やはり生は危険ですからくれぐれもご注意を。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME