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院長ブログ

ヒトメタニューモウイルス(2019.03.05更新)

インフルエンザがほぼ落ち着き、溶連菌が少しいますが、今の時期からは春らしい咳・鼻・熱の風邪がいろいろ出てきます。

正直いうと、診断=治療に結びつかない迅速検査はあまり有用ではないとは思いますが、診断=今後の悪化が懸念されるものについてはやはり迅速診断が必要な場合もあると思います。

そもそも通常のウイルス感染は、時間軸でみると特殊な治療をしなくても自然軽快します。そのなかで、鼻が詰まって苦しくて眠れないとか、咳き込んで眠れない、高熱が出るなどの症状に対応しながらお薬を「さじかげん」しながら、患者さんの苦痛をうまく取り除いてあげることが我々かかりつけ医の役割だと思っています。何かのお役に立てるようにと診察・投薬を行っております。

春の風邪のなかでちょっとだけ特殊性があるのが、2001年に見つかったヒトメタニューモウイルス(hMPV)です。まだまだ新しいウイルスなので認知度は低いのですが、なぜか迅速検査が存在します。

いくつかの特徴を述べると、①小児、とくに1-4歳ぐらいのこどもによくみられる ②日中はさがっていても夜になると熱が出るというパターンがみられる ③トータルの発熱期間が4-5日と長い ④RSウイルスと似ており、上気道炎より下気道炎に移行し、喘息性気管支炎や肺炎になり入院治療が必要になるケースがしばしばみられる。 ⑤もともと喘息のお子さんは、重症化しやすい などなど。

要するに重症化した場合には原因として調べる必要性が出てきますが、通常の上気道炎症状しかない場合には、特別な治療薬もない現状としては、普通の風邪症候群として扱うのがよいと考えています。

状況がよくないときや、今後の病状経過の推測に役立つ場合には外来でも調べますが、みんながみんな検査して診断をつけてもらう必要は僕はないと思っています。

ただでさえ、インフルエンザや溶連菌の検査で、こどもたちは鼻や口に綿棒を入れて怖い思いをしているので、最近診察前から阿鼻叫喚の鳴き声が聞こえてきます(汗)。

検査好きの僕ですが、これに関しては必要に迫られるまでは様子をみてあげたいと思っています。 どうしても保育園などからお願いされた場合などは、診察時に僕にお申し出ください。

できるだけ、こどもに優しい診察が望ましいんですけどね。

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